日経平均の月毎のアノマリーや傾向

2022年11月17日

10月は上昇する傾向にある、などという事が言われたりする。
本当にそうだとして、それをどのようにトレードに生かせるのか。生かせなければ意味はない。
オプショントレードにおいてはやはりSQを起点としたほうが戦略がたてやすいのでSQごとに統計をとってみたい。
※2004年2月限から2017年12月限SQ当日~翌SQ前日まで

限月ごとの騰落

例えば2月は平均してマイナス2.7%とか、3月はプラス2.8%などという数字はでてくるが、だからと言って、2月は売ろうとか3月は買い、とはならないだろう。
データをどのように生かすかは限りなく個人差がありそうだ。

限月ごとのボラ

限月ごとのボラティリティで何か目立ったものはあるだろうか。

限月ごとをみると面白いことにあまり顕著な差がみられない。
しかし、年間のボラをみると年ごとに大きなバラつきがあることが分かる。年間のボラは1年間の日々の騰落で、限月は年をまたぐという違いがある。

ボラティリティと騰落傾向

下落する場合にボラが高くなる傾向にあるというイメージがあるが、そもそもボラティリティは平均からのバラつきに過ぎない。次の表は限月の騰落とボラをまとめたものである。

ボラが30%を超えた月が32回あるが、下落した月は15回。つまりボラが高くても上昇する場合が半分の確率である。
逆にボラが15%以下の月は33回あるが、下落した月は7回なので、ボラが低い時は下がる確率が比較的低く上昇する確率が圧倒的に高い。

Posted by kyoufusisuu