VIX先物売り戦略

2023年5月14日

VIX先物売り
VIXコールの買い
VIXプットの売り

先物1に対してデルタは低く設定

コール買いマイナスプット売りプラスで相殺か若干マイナス
VIX先物は下がる期間が圧倒的に多い
多くの期間はプラス
VIX微上げの時はマイナス
稀にVIXが暴騰する時はコールのIVが上昇しトータルプラス

むしろVIXが急騰した時に利が伸びる売りで損しないための戦略

 

期近騰落 偏差0.055
5.58% 1733 1185 0.785253 2918 0.466 0.319 5.5
0.111579806 261 261 0.1404736 522 0.070 0.070 11
0.167369709 30 106 0.0365985 136 0.008 0.029 16.5
4 11 45 0.01507 56 0.003 0.012
2035 1597 97.74% 3632 0.547 0.430 0.977
変わらず 84 2.26%
新甫 1161.99% 平均 6.56%
新甫除外 555.04% -606.95% -0.17% 5.10%

 

限月ごと
マイナス プラス 比率計 小計 比率内訳 比率内訳
21.294% 95 40 0.7714 135 0.54 0.23
42.588% 24 8 0.1829 32 0.14 0.05
63.882% 0 4 0.0229 4 0.00 0.02
0 4 0.0229 4 0.00 0.02
119 56 0.68 0.32

 

7.85% hennsa
-14.46% heikinn
-0.015 max
-0.406 min
-1720.47% goukei
限月毎マイナスのみ

15%上昇で損切り 151/2 75月×15 1125 600% 1年 +40%
100×14 1400-1125 275% 1年16%
20%以上で損切り 35×20 700% 1720-700-200 820%

 

平均4.94 期先-期近 偏差0.064
6.44% 446 1383 49.21% 1829 12.00% 37.21%
114 1463 42.43% 1577 3.07% 39.36%
22 219 6.48% 241 0.59% 5.89%
32 9 1.10% 41 0.86% 0.24%
99.22% 3688 16.52% 82.70%
25 変わらず 0.67%

VXX=VIX先物が長期的に下落する理由

VIXが下がるからではなく、期先が高いことが多いからである
これを一般的にはコンタンゴによる減価と言う
VIXは上がったら下がる傾向にあるから価格の下落によってVXXが下落しているように錯覚するがこれは大きな間違いである

VIX先物ショートがうまくいかない理由

VIX先物の騰落率の分布でみると下落している割合が多いが、上昇する場合の+3σ以上の部分の割合が高く、かつ偏差も幅が大きいため騰落率だけから考えると売りに優位性があるとは必ずしも言えない。
VIX売り戦略がうまくいかないのはこのような理由による。(価格の下落がピンポイントで当てることができるならそれでいいが)要するに損切りラインの設定が難しい。VIXが急騰してもロスカットしない水準まで証拠金を積むというのは現実的ではない。
VIXは上昇したら下がるため、VXXは下がっているという風に捉えがちであり、だから売り戦略が儲かると思ってしまうが、この場合の売り戦略はあくまで上昇したときに売ってうまく下落した場合の話である。そのようにうまくとれれば問題はない。

上昇したら売る、下がったら買い戻す、という話ではなく、売り続けて儲かるのか?或いは売り続けて儲けるにはどのようにすればいいのかという観点から考えると、単純に売り続けること自体に実は優位性(価格の上下のみで考えると)はないという話である。
ではなぜVXXは長期的に下がり続けるのか?あれは併合を繰り返しているためにチャートのマジックがあるからそう見えるだけであるが、いずれにしろ下がっていることに間違いはない。

VXXは期近の先物と期先の先物のサヤをカウントしている

VXXは先物売って買い戻す作業は実はしておらず、実質的には期近と期先のサヤを指数に差し引きしているだけである。勿論その時々のVIX先物価格の上下は反映されているが、前述の如く仮に先物価格の上下に連動しているだけなら先物価格が20から40と倍になったらVXXも倍になりそこから16までおちたらそこから6割下落するだけであって、長期的にみて1000分の1とかにはならない。
コンタンゴにある先物を買い続けると損失が累積されていくのは高く買って安く売却するからである。VXXは先物を売買しているわけではなく、その買って売却するということを毎日疑似的に算出して指数に表している。結局期近の先物と期先の先物のサヤになる。
結果として指数が下落していくのだから、VXXが実質的にやっている事と逆のことをすれば利益が積みあがるはずである。

サヤそのものを売買する

コンタンゴの平均が+5%ということは、毎月先物を買い続けると毎月5%減価するということであり、売り続ければ利益になるが、前述のごとく現実的ではない。
そこで期近と期先のサヤを抜くということだけに着目すると、コンタンゴが仮に10%だとすると、長期的にみるとこのコンタンゴは開きすぎている為いずれ収縮することが考えられる。そうすると、期近を買って期先を売ればよいということになる。逆にコンタンゴではなくバックワーデーションになっていれば期近が高すぎるので期近を売って期先を買えばよい。この場合わざわざ期近を買う意味はないようにも思えるが、そうそうタイミングよくVIXが下落するとも限らない。むしろバックワーデーションになっている相場はボラが高くなっていることが多いためさらにVIXが上昇することもある。そのような場合、期先の買いはヘッジになる。
というより、サヤを取るということは本来そういう意味合いを含んでいる。
コンタンゴが開きすぎているときに、仮に期先だけを売った場合にVIXが急騰をした場合にロスカットされてしまう恐れがある。期近を買っていれば仮にVIXが上昇してもコンタンゴ率が平均値にもどれば利益がとれる。

サヤ売買の代替法

とはいえ、VIX先物を気軽に売買できる環境は日本にはない。
代替案としてはやはりVXXがあげられる。VXXは疑似的に期近を買いつづけるものだが自動的に一定割合期先に乗り換える。要するに毎日サヤが加減算されるものである。そうすると、コンタンゴが開きすぎている時は買いで、バックワーデーションなどの場合は売りということになる。勿論この場合はヘッジがない。
また、VXXは売りに規制がかかっている場合があり売れない場合が多い。
いずれにしろヘッジがないため買う場合はVIX自体が下落してしまえばVXXの価格も下落するだろう。

IG証券のボラティリティ指数の特徴

IG証券のノックアウトオプションもあるが、一度廃止されたという経緯もあり今後も取引できるかは微妙である。とは言え、今のところこれが一番やりやすいだろう。
20%上昇で損切りする場合は現在価格より20%高いノックアウト価格でベアのボラティリティ指数のノックアウトオプションを買い、限月満期ごとにロールするだけである。
この指数は単純なVIX指数に連動しているのではなくVXXと同じことをやっていると考えて良い。毎日毎日期近の先物の割合を減じ、期先の先物をその分増加させる。
従ってこの場合、VXXと同じようにコンタンゴ状態の時はロスが生まれる。よってブルのノックアウトオプションを持っていれば日々ポジションから減算され、ベアのノックアウトオプションを持っていれば日々加算されることになる。
つまり先物を満期で翌期にロールするのを自動で日々行ってくれているとみていい。

5000 3 1000

1 1000 3
2 1000 3 +1

3 1300 4 +1
4 1600 5 +1
5 1900 6 +1
6 -2100 4700 5
7 1600 5+1
8 2000 6+1
9 2300 7+1
10 2600 8+1
11 3000 9+1

12 -3000 13200

13 3300 10+2
14 4000 12+2
15 4600 14+3
16 5600 17+3
17 6600 20+4

18 -7200 17000+13200

19 7300 22+4
20 8600 26+5
21 10300 31+6
22 12300 37+7
23 14600 44+9

24 -15900 37200+17000+13200