なぜ2022/11/18日のATMのIVは15.5前後なのか


IV15.5→1日換算で0.81%程度になる

現在の日経平均の30日ボラは25.5程度(11/16終値ベース)なので1日あたり1.33%前後 21日ボラは20.8程度なので1.08前後

オプションはマーケットメイクされているはずであるが、いずれにしろ大量に玉を持つ機関がこのあたりのIVで取引する事に落ち着いているわけである
個人としてはそのIVで売りたくないとしても売らざるを得ない、もしくは取引をやめるしかない
ではなぜこのIVで落ち着いたのか?単に市場の神の手によって調整されただけなのか?だとするとなぜ15.5なのか?
実際の日経平均のボラのほうが高いのになぜ低いIVなのか?これがいわゆる予想ボラティリティと言われる所以なのだろうが、どこからこの15.5が算出されたのか?

残存期間は21日だが、原資産の元になる東証の現物の取引日は実質14日である
日経平均のボラを1.3で計算するとSQまで約4.86%
IVの0.81で計算すると残存期間21でも約3.71%
日経平均VI指数は18.4程度なので1日換算0.96 残存期間21日とすると4.39% いずれも高い

日経平均ボラの変動率4.86をオプション残存期間21日の平方根4.58で割ると約1.06 まだIVの0.81より高い

ボラ1.3 21日 で28000円以上のリターンを標準偏差で計算すると約900円前後は上昇する

900円上昇すると仮定すると約3.2%の上昇率
これを14日の平方根で3.74で割ると約0.85でかなり近似値となる

もっとも9月SQ日の日経平均30日ボラは20.73 1日換算1.085と低い  日経平均VIは19.49
IVはボラがほほ笑むからによればATM18%程度
営業日数で計算されていると思われるので多少誤差があるかもしれないが18だとすると1日換算0.942
残存期間34なので平方根5.83 1.085×5.83 6.35% 
概ね1000円ほどのリターンを見込むと約3.5%の上昇率
営業日数21の平方根4.58で割ると約0.764 これを年率換算すると14.6程度となる
実際のIVの方が高く出ている

日経平均の予想価格を算出する時に基準となるボラにより当然違いが生じてくる
とは言え、過去1年程度をボラ算出の対処期間とすると月によっての大きな変動はないため、やはり直近の短期的な日経平均のボラティリティをIV算出の目安としているのだろうと推測

オプション戦略
先物オプションリポート

日経平均ボラティリティの日内季節性