デルタヘッジまとめ
デルタヘッジは相場がどちらに動いても利益を狙うものだが
デルタヘッジは価格が上がっても下がっても損する時がある
つまり、デルタをヘッジしていれば必然的に利益があがるとは必ずしも言えない
デルタヘッジで利益があがる、と言われる場合のデルタヘッジはほぼコール買いである(要するにミニ先の売りをあてる)
価格変動リスクを軽減するためのデルタヘッジと利益をとろうとするためのデルタヘッジの2種類ある(やっていることは同じだが目的が違う)
オプション売りに対して先物でヘッジしていく場合、相場が戻りデルタが減少したら先物を撤収させる際に損失になる場合が多い(オプション買いのデルタヘッジは先物を撤収させるときに利益が積みあがる)
従ってオプション買いのデルタヘッジは相場が上下動を繰り返した方が儲かり、オプション売りのデルタヘッジは相場が上下動しないほうが儲かりやすい
逆にトレンドを描いて一方向に相場が動く場合はオプション買いのデルタヘッジは儲からず(先物に含み損がたまりオプション買いの含み益と相殺される)、オプション売りのほうが儲かりやすい(先物に含み益がたまっていく)が、権利行使価格にインしてしまうと結局儲からない場合もある
このことから、オプション買いのデルタヘッジではこまかく先物を出し入れしたほうが儲かりやすく、オプション売りはあまり細かく出し入れしないほうがよいといえる
デルタヘッジの本質
デルタヘッジ戦略は結局のところ実現ボラティリティが高ければ買いで利益がでて、低ければ売りで利益がでる。
実現ボラより低いIVという事は要するに割安なオプションということであり、割安なものを買えば利益になる。
実現ボラより高いIVという事は要するに割高なオプションということであり、割高なものを売れば利益になる。
これをヘッジするものがデルタヘッジということになる。
デルタは価格の方向性であり、オプションに対して先物でヘッジするとデルタのみをヘッジしたことになる。従って価格の方向性は関係なくなる。
オプション買いのデルタヘッジなら実現ボラがIVより高ければ利益になり、
オプション売りのデルタヘッジなら実現ボラがIVより低ければ利益になる。
結局ある商品のボラティリティより低いIVのオプションがあればそれを買い続けることによって利益がでる、ということになる。
もちろん、この場合SQまで持ち越す場合はインしなければ紙屑になる。満期前であればインしなくても利益がでる場合もあり、いずれにしろIVがどうなるかが重要である。
また、仮にその商品のボラより高いIVを買い続けたとして(要するにことごとく実現ボラが低い)、たまたま実現ボラティリティが極端に高くなったりしたら、その少ないヒットで充分なリターンを得ることができる可能性もある。
相場暴落時のプットを考えれば分かるだろう。
これは逆に言えば売りで大損することもあるということであり、これがオプションの醍醐味であり、怖さでもある。
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