恐怖指数を監視するといいことがあるかも~日経平均VI指数の計算

この記事の概要
日経平均VI指数は夜間取引においては動いていない。
従って夜間でも指数を監視するために自分で算出することを目的とする。

日経平均にも本家VIXと同じような指数として日経平均VI指数というものがあります。日経平均ボラティリティー・インデックス
この指数にも先物が存在しますが、流動性が低いので取引に難があります。代替としてETNがあります。NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN
しかし、現在信用売りができず買いのみしか行えません。この商品はいわゆるコンスタントマチュリティ(期近限月と期先限月のウエートを日々調整することで、仮想的に満期1カ月の日経平均VI先物を合成し、その合成した先物価格)の商品であり要するにVXXと同じような商品設計となっています。
連動している指数は日経平均VI指数そのものではなく、日経平均ボラティリティー・インデックス先物指数です。日経平均ボラティリティー・インデックス先物指数
またオプションは存在していません。

日経平均VI指数算出方法

さて、前述の如くこの指数を自分で算出してみましょう。算出方法は公式のサイトにものっていますが(https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_stock_average_volatility_index_guidebook_jp.pdf)、少々分かりにくいのでこちらの本を参照しました。
必要なものは

楽天RSSか岡三RSS
エクセル

算出方法自体は本に分かりやすく書かれていますが、簡易的な算出方法ですので公式とは若干誤差がでます。
以下本に書いてあった概要を抜粋しておきます。

①使用するオプション
ATMより一つ外の権利行使価格から使う
オプション価格が1ケタ台になるまで
250円間隔
※公式のルールでは125円間隔など違いがあります。

③(オプション価格あるいは売気配買気配の仲値/権利行使価格の2乗)と隣接する(直下のやつでいい)権利行使価格の分を足して250(権利行使価格差)で割る
各権利行使価格分それぞれ算出
それをコールプット全部合計する

③(1/残存秒数/365日秒数)×②の値

④ ③の値をルートする

⑤これで1限月のボラがでる
翌限月分も同様のことを繰り返す。

⑥上記で算出された期近と期先のボラを線形補間する
FORECAST関数を使って算出すると概ね公式との誤差1ポイント以内に収まるようである。
また、関数を使わず算出要領で補間するとさらに誤差が縮まるようである。
※秒数にせず日数ベースでも可
(1/30)×((((30日-1限月残)×2限月残/(2限月残-1限月残))×期先ボラ)+(((2限月残-30日)×1限月残/(2限月残-1限月残))×期近ボラ))

自分で算出するメリットとしては夜間においても市場のIVの動きが俯瞰できる点。
また、期近と期先のオプションのIVが出せる点があげられます。
IVの全体的な監視としてはスマイルカーブや、ATMのIVの動きの監視などが一般的でありほとんど日経平均VI指数は取り上げられていませんが、これは算出方法に問題があるのも一因かと思われます。
この点、自分で算出する場合は対象の権利行使価格を自分なりにアレンジできる(例えば10円以下は除外するなど)算出方法の問題を多少クリアできるのではないかと思います。
いずれにしろ日経平均VI指数そのものを算出するというよりはIVの全体的な動きを見る独自の指数として考えます。

相場が下がっているのに対して恐怖指数が上昇していない、あるいは大して相場は下げていないのに恐怖指数が上昇しているなど少し違った視点で相場を見ることができます。
役に立つかたたないかはあなた次第と言えましょう。

日経平均VI指数の注意点

使用するオプションは期近と期先のオプションのコール、プット問わず使われるのでプットのウェイトが重くなる。
満期には残存期間1か月のオプションのIVで清算されることとなるので、5月満期のVI先物は6月限のオプション、6月満期のVI先物は7月限のオプションのIVで最終的に清算されることになる。
とはいえ、期間途中は期近と期先のオプションが混在していることになり、ここで線形補間をして残存期間30日のオプションのIVに変換している。
日経平均が下落するほど、計算対象となるプットがなくなり、日経VIは下落しやすく
日経平均が上昇すれば、計算対象となるプットが増えてくるので、日経VIは実態に近づくことで上昇します。